弊社CPU基板用プログラム開発環境 2023.5.23/2019.2.7/2015.12.21 |
弊社RA CPUボードは、ルネサスエレクトロニクス社 統合開発環境e2studioで開発できます。
弊社RL78、RX CPUボードは、ルネサスエレクトロニクス社 統合開発環境CS+で開発できます。
e2studio
弊社RA CPUボードの開発にはe2studioが使用できます。RAマイコンは内部がArm®コアです。
従来のCS+に比べて、他社提供のミドルウエア(リアルタイムOS、グラフィックス、ファイルシステム等)との親和性があり、組込み機器ですが、ネットと繋がる、グラフィック表示、ファイルシステムなどを容易に開発できる環境が用意されているようです。勿論、RTOSなしの開発も選択できます。
初期設定の仕方はCS+と似ていて、マニュアルを読まずに、ビジュアル的に設定出来ます。以下はクロックの選択。その他にPins(入出力ポートの設定)、Interrupts(割込み)、Stacks(A/D,UART、D/Aなどの機能追加)で選択していくことにより初期設定を完成させることが出来ます。
ポートの初期設定は以下の画面です。ビジュアルは違いますが、基本的にはCS+と同じ、Modeで入力にするのか、出力にするのか、出力にする場合、初期値はどうするのか、という指定を行います。
PortCapabilities でそのポートがP000以外にAN000、TS21、IRQ06として使用できることが示されます。
e2studioを開くと以下のような画面になります。サンプルプログラムはRA2L1 CPUボードでIOのON/OFF、1msec定周期割り込み、A/Dした値をUART(USB)とD/Aに出力しています。
下図のように、CS+同様、動作中の変数の変化を指定した時間毎に確認できます。ローカル変数、グローバル変数共に見ることが出来、更に、グラフ表示する事も可能です。黄色は前回に比べ数値が変化したことを示します。
特徴を上げると
1.最適化されたGCCコンパイラが高速です。
2.ブレークポイント設定、ステップ動作等、直感的で分かりやすいです。
3.CPU動作中に変数の変化を窓で目視できます。
4.リアルタイムOS、グラフィックス、ファイルシステム等と親和性が良く、高度な開発が可能です。
サンプルプログラムは以下の所からダウンロードできます
RA2E1 64ピン CPUボードのe2studioサンプルプログラム
RA2L1 100ピン CPUボードのe2studioサンプルプログラム
RA6M5 176ピン CPUボードのe2studioサンプルプログラム
CS+ for CA、CX について
弊 社のRL78開発セットのサンプルプログラムはCS+ for CA,CX用です。
RL78104(100ピン)
RL78107(38ピン)
RL78_10Y17(10ピン)
このCS+ for CA,CX + エミュレータE1、E2liteという構成は従来の開発環境と比べて以下の利点があります。
1.最適化されたCコンパイラが高速です。
2.トータルの速度がH8、R8に比べて数倍高速です。※1
3.ブレークポイント設定、ステップ動作等、直感的で分かりやすいです。
4.CPU動作中に変数の変化をウオッチ式窓で目視できます。
※1 速度比較はRL78とH8/300H,R8Cの速度比較の項ご参照下さい。
CS+ for CC
RX21A
RX630_144
RX210(未対応 HEW用サンプルのみ)
RX230
RL78学習セット(CPUはRL78107)
RX71_M学習セット
このCS+ for CC + エミュレータE1、E2liteという構成は従来の開発環境と比べて以下の利点があります。
1.最適化されたCコンパイラが高速です。
2.トータルの速度がHEW環境に比べて数倍高速です。
3.ブレークポイント設定、ステップ動作等、直感的で分かりやすいです。
4.CPU動作中に変数の変化をウオッチ式窓で目視できます。